平成29年2月22日(水)千葉県議会・健康福祉常任委員会において、伊藤和男議員より障がい福祉行政に携わる県議としてあり得ない、信じ難い答弁がなされました。

 

傍聴した者として、障がい者の利用者さんをお預かりする身として、とても許せる内容ではないので記事にします。

 

1.伊藤和男県議の答弁内容

「袖ケ浦にはいろんな施設がありますけどね、私共の場所にもいろいろ問題があるわけですよ。どこのグループもね、みんな知恵遅れとか色んな障害を持った人、それを扱う中でジレンマが起きる、乱暴に扱う。これを徹底的に暴かなければならないと思いますね。
ですから色んな調べに対しては、注意をしながらもここで怖気づいてはいけない、やるべきことはやる。
なおさら柊の郷は県外でもやっていて事業が大きい。色んな政治家や立派な人が後ろ盾についている。私も聞いていますよ。
そういうところこそ見本を示してもらうためにも、ここでひるむことなく、子供らには傷害を与えないように、組織に対しては強くやってもらわないと、どこで知恵遅れとかハンデをしょった人がね、最後泣き寝入りをするような事態になっては絶対にいけない。
ですから、今出ましたけどねテープも結構、やるべきことはやってね、その弱い弱者、知恵遅れの人を守るということでひるまずに対応していただきたい。」

 

2.問題点
(1)障がい者=「知恵遅れ」という考えが許されるはずがない。

障がい福祉行政に携わる者が、千葉県の福祉行政を決定する公の場において、「知恵遅れ」という差別用語を当然のように連呼することが許されていいのでしょうか?

うちの利用者さんたちを知恵遅れ呼ばわりした伊藤和男県議、絶対に許せません。

 

「障がいの種類・態様は様々であり、その個性に適した環境で楽しく生活していただこう!」そういった理念のもと、障がい者差別が法律で禁止され、「知恵遅れ」といった言葉も差別用語とされています。

 

勉強が苦手でもうちの職員より遥かに運動が得意な方、まったく逆の方もうちの利用者さんには沢山いらっしゃいます。

「『障がい』をマイナスではなく『個性』ととらえ、楽しく生活を送ってもらう」これが今の障がい福祉行政の大前提ですよね?

 

にもかかわらず公の場で、障がい者の方々を「知恵遅れ」と差別用語で一括りにし、「守ってやる」と上から目線で発言する伊藤和男県議に、障がい福祉行政を担う資格はない。

 

(2)障がい者をお預かりすれば、必ず職員が暴行するとでもいうのか?

伊藤県議は、知恵遅れの障がい者を預かると職員がジレンマを抱え、結果として暴行事件を起こすと、当然のように述べています。

 

障がい者の方と接すれば強いストレスを感じるのが当然とするような発言、障がいを持つ利用者の方々に楽しんでもらおうと日々努力する職員を侮辱するような発言であり、到底許すことはできません。

 

障がい者をお預かりする施設やグループホームでは、必ず職員の暴行事件がおこるとでもいうのですか?

 

そもそも、障がい者に関する千葉県内最悪の事件は、3年前の千葉県の管理・運営する施設における、千葉県の施設職員による障がい者虐待死事件ではないのですか?

 

自らの所属する県が引き起こした重大事件を棚にあげ、他の民間法人が必ず障がい者虐待を行っているかの如き発言であり、責任転嫁も甚だしい。

 

 

(3)伊藤和男県議は障がい者虐待を推進するつもりなのか?

伊藤和男県議の答弁の直前には、他の県会議員により、千葉県庁が行った立入検査時に、県職員が障がい者を本人や保護者の同意なく連れ出し、密室でボイスレコーダーによる録音を強制した事件に関する問題追及がなされていました。

 

障がい者虐待は許されることではありませんし、防止するために県が法人職員に対して調査を行う事について否定しません。私たちも協力します。

 

しかし、一個人として人権を認められ、守られるべき障がい者の方々に対し、行政職員が密室で録音を強制するという人権を無視した行為を許せるはずがありません。

 

伊藤和男県議は、他の県議により重大な問題追及がなされた直後に、何の条件も付けず「テープも結構、やるべきことはやってね」と障がい者の人権は無視されて当然であるとの答弁を行いました。
すなわち、障がい者本人の同意や保護者の同意なく、障がい者が密室で録音を強制されても良いということです。

 

こんなもの、県議が障がい者虐待を容認・推進しているのと同義ではないのか。
このような認識の人が、障がい福祉行政に携わることに不安と憤りを感じます。

 

柊の郷は、障がい福祉行政に携わる伊藤和男県議の資質を問うとともに、あまりに酷い答弁内容に対し断固抗議します。